ラシックスとダイアートを比較・違いや併用についてまとめ

ラシックスとダイアートを徹底比較!

 

ラシックスとダイアートは同じ「ループ利尿薬」となっています。

 

基本的には、心不全や肺うっ血時などの浮腫改善・降圧目的で利用されています。

 

ここでは、ラシックスとダイアートの比較を行います。

 

目次

 

ラシックスとダイアートの共通点

 

ラシックスとダイアートは同じ「ループ利尿薬」となります。Na+-K+-Cl-共役輸送系の働きを阻害することにより、体の中の水分が尿として排泄され、血圧が下がることになります。つまり、作用としての違いはほとんどありません。

 

そのため、医師でもどちらを処方するか迷うほどよく似た医薬品となっています。

 

ラシックスとダイアートの違いとは?

 

ラシックスとダイアートの大きな違いとしては、「半減期」の部分が挙げられます。

 

名称 血中半減期
ラシックス 約0.35時間(20分程度)
ダイアート 約2.6時間(140分程度)

 

↑はラシックスとダイアートの半減期の違いですが、約7倍の開きがあります。ラシックスが20分程度で半減期を迎える超短期作用型であるのに対し、ダイアートは数時間は効果が持続するということになります。

 

なので、ダイアートのほうが夜間頻尿などのリスクは高いです。ラシックスにしろ、ダイアートにしろ就寝前の服用はNGですが、とくにダイアートはしっかりと時間を空けないと夜中に何度も起きることになります。

 

使い方としては、すぐに降圧させたい重症患者にはラシックスを注射や内服で投与し、症状が軽くなってきたらダイアートの内服に切り替えていくという使い分けが一般的のようです。

 

力価の違いや換算は?

 

ラシックスとダイアートは同じループ利尿薬ですが、力価(同様の効果を発揮するための薬品量)は若干違います。

 

ラシックスとダイアートは利尿薬なので、1日あたりの尿量で力価が換算されています。ダイアートの承認時の試験においては、

 

ラシックス ダイアート
20mg 30mg

 

力価は↑のようになっています。

 

ただ、ラシックスの方が短時間でまとめて効果が現れるため、効き目の実感としては

 

ラシックス40mg>ダイアート60mg>ラシックス20mg>ダイアート30mg

 

と考えるとよいでしょう。

 

副作用の違いは?

 

ラシックス・ダイアートともにループ利尿薬なので、尿と一緒にカリウムも排出されてしまうのが問題点となります。つまり、副作用も症状についてはほぼ同じと考えていいでしょう。

 

低カリウム血症
血圧低下
耳閉感・難聴
高血糖・高尿酸血症
抜け毛・下痢など

 

いずれの医薬品も、上記のような副作用のリスクがあると考えましょう。また、ラシックスとダイアートで副作用の出やすさや重さなどにもほぼ違いはないので、どちらを使った方が安全ということもないようです。

 

>>ラシックスの副作用の解説

 

ラシックスの副作用の詳細については↑をチェックしてください。

 

 

ラシックスとダイアートの併用はOK?

 

突発性浮腫の治療などのため、ラシックスとダイアートが同時に処方されるケースはあるようです。ただ、すでに解説した通り、どちらも同じ「ループ利尿薬」なので、併用は服用タイミングなどの専門的な知識が必要となります。どちらかというと、心不全などの症状が重度~中度のうちはラシックス(注射・内服)を利用し、症状が緩和されてからダイアートに切り替えるという使い分けがメインのようです。

 

その他の医薬品でラシックスと併用することが多いのは作用機序などの異なる「アルダクトン」や「ルプラック」となります。

 

>>アルダクトンAとの比較|違いや併用

 

>>ルプラックとの比較|違いや併用