ラシックスと併用禁忌・注意の関係や飲み合わせについて解説

ラシックスと併用・配合禁忌の医薬品について

 

ラシックスには、併用禁忌の医薬品はありません。ただ、一緒に併用する際に注意が必要な「併用注意」があり、細心の注意を持って併用する必要があります。ここでは、ラシックスの併用注意薬や、飲み合わせの悪い食べ物などについて紹介します。

 

目次

 

ラシックスが禁忌の「状態」はある

 

なお、ラシックスの使用が禁忌の「状態」は存在します。

 

  1. 無尿の患者
  2.  

    尿が出ない状態の人は、本剤を飲んでも効果が得られないので禁忌となっています。

     

  3. 肝性昏睡の患者
  4.  

    なんらかの理由で低カリウム血症になっている患者が服用すると低カリウム血症が悪化する可能性があるため服用は禁忌となっています。

     

  5. 体内のナトリウムやカリウムが減少している患者
  6.  

    体液中のナトリウムやカリウムが明らかに減っている状態だと、電解質失調の恐れがあるため服用はできません。

     

  7. スルホンアミド誘導体過敏症の患者
  8.  

    本剤を含む、ダイアモックス、セレコックス、アベマイドなど、スルホルアミド誘導体を持っている医薬品に過敏症がある人は服用はできません。

 

ラシックスの併用注意薬をチェック

 

まずは、ラシックスの併用注意薬の一覧を見てみましょう。

 

  1. 昇圧アミン
  2. ツボクラリン
  3. 降圧剤(ACE阻害剤など)
  4. アミノグリコシド系抗生物質
  5. シスプラチン
  6. ジギタリス剤
  7. 糖質副腎皮質ホルモン(甘草含有製剤)
  8. 糖尿病用剤
  9. SGLT阻害剤
  10. リチウム
  11. サリチル酸誘導体
  12. 非ステロイド性消炎鎮痛剤
  13. 尿酸排泄促進剤
  14. カルバマゼピン
  15. 強心剤
  16. シクロスポリン
  17. V2-受容体拮抗剤

 

なんと、17種もあります。たいていの医薬品は、併用注意は5~10種ということが多いので、併用注意薬はかなり多い部類に入るでしょう。

 

次に、この中でも併用の頻度が高そうな医薬品に絞って紹介していきます。

 

降圧剤(高血圧など)

 

高血圧などで治療している場合、降圧剤で血圧を抑えることで治療を行うことが多いです。例えばACE阻害剤は、血管を収縮させたり、血液量を増やすアンジオテンシンⅡの生成を阻害し、血圧を下げる作用があります。

 

しかし、ラシックスにも、体内の水分を尿によって排出するため、降圧作用があります。ACE降圧剤などの降圧と作用機序が異なるため、2重の効果で大幅に血圧が下がってしまうリスクがあります。そのため、併用については注意が必要となっています。

 

アミノグリコシド系抗生物質(結核・緑膿菌など)

代表医薬品:ストレプトマイシン、ゲンタイマイシンなど

 

抗生物質の中でも、アミノ糖を含む抗生物質のことです。代表医薬品としては、結核治療に使われる「ストレプトマイシン」や、抗緑膿菌作用のある「ゲンタイマイシン」などがあります。

 

このアミノグリコシド系抗生物質には第8脳神経障害(聴覚障害)の副作用があり、本剤と併用することによって聴覚障害が増強される可能性があります。場合によっては、外有
毛細胞の壊死が起こって難聴が永続的に続いてしまう可能性もあるので併用注意となっています。

 

一般的に使われる抗生物質ではないので一般的には気にする必要はありませんが、もし結核治療などをしている間に、自己判断で服用すると難聴などが悪化する可能性があるので注意が必要です。

 

リチウム製剤(双極性障害、躁うつ病など)

代表医薬品:炭酸リチウムなど

 

リチウム製剤は、双極性障害(躁うつ病)に使用される医薬品です。一般的に、うつ病の治療薬には落ち込んだ気分を盛り上げるSSRIなどが使われますが、双極性障害(躁うつ病)の場合はそういった医薬品は使わず、気分を一定に保つための「気分安定薬」が使用されます。

 

リチウム製剤を服用中に本剤を服用すると、リチウム再吸収が促進されて血中濃度が高まってしまう場合があります。その結果、リチウム毒性が高まって脳障害のリスクなどが発生するので、併用は要注意となっています。

 

もし双極性障害での治療中であれば、リチウム製剤を服用している可能性があるので、自己判断で本剤を服用するのは避けましょう。

 

一部のNSAIDs(消炎・鎮痛など)

 

NSAIDsとは、カンタンに言うと非ステロイド系の鎮痛剤のことです。いくつかの種類に分かれていますが、その中でも

 

  1. サリチル酸系
  2. 酢酸系

 

のNSAIDsについては併用注意となっています。

 

サリチル酸系 アスピリン(頭痛など)、エテンザミド、ジフルニサルなど
酢酸系 ジクロフェナク(湿布など)インドメタシン(塗り薬など)

 

サリチル酸系、酢酸系の代表医薬成分は↑のとおりです。見てわかるように、市販されている一般的な鎮痛薬に使われている成分なので、知らず知らずのうちに併用してしまうことが多く、注意が必要です。

 

これらのNSAIDsを使うと体内の水分をためこむ作用があるため、ラシックスの作用と拮抗して利尿作用が弱まることがあります。また、サリチル酸誘導体については、サリチル酸の排泄が遅れてしまい、サリチル酸中毒(嘔吐、耳鳴り、発熱など)のリスクがあります。

 

ラシックスの飲み合わせの悪いもの

 

ラシックスの併用で注意するのは医薬品だけではありません。中には、飲み合わせの悪い食べ物・飲み物もあるので頭に入れておきましょう。

 

まず、よく飲み合わせの悪いものに挙げられがちなグレープフルーツですが、これは本剤の場合も注意です。本剤自体にはグレープフルーツとの飲み合せは問題ありませんが、カルシウム拮抗薬と一緒に処方されることが多いのです。カルシウム拮抗薬はグレープフルーツと胃の中で混ざると降圧効果が強く出てしまうことがあり、併用は禁忌となっているのです。

 

また、本剤の副作用はアルコールの悪酔い時の症状とよく似ているので、副作用が増強されます。そのため、お酒の飲み合わせも悪いです。

 

>>アルコールの影響は?お酒を飲んでもいい?

 

なお、牛乳は特に飲み合わせが悪いということはありませんが、あまり推奨はできません。もともと、牛乳を飲むと胃に膜を張って医薬品の吸収を遅くするという特性があるので、牛乳はあまり併用しないほうがいいのです。もし牛乳を飲むのが習慣になっているなら、服用前後の1時間くらいは飲まないように注意したほうがいいでしょう。

 

また、注意点は併用禁忌・注意薬だけではありません。中でも、副作用については意外と知られていないので、必ずチェックしておきましょう。

 

→ラシックス【副作用が危険?利尿剤通販のダイエット!】

 

特に個人輸入でラシックスを購入して自己判断で使用するのは危険性が高いので、↑の記事をみておいてください。