ラシックスが摂食障害(過食嘔吐)の対策にはならない

ラシックスと摂食障害(過食嘔吐)の関係

 

摂食障害のうちの1つに「過食嘔吐」があります。過食嘔吐を繰り返すと顔や手足がむくみやすくなるため、ラシックスで解決したい、と思うかもしれません。

 

しかし、摂食障害のむくみ対策でのラシックス服用には大きなリスクがあります。

 

摂食障害(過食嘔吐)でむくみが出るのはなぜ?

 

過食嘔吐の症状としてよくあるのが「むくみ」です。

 

  1. ミネラル(カリウム、マグネシウム等)の不足
  2. 嘔吐を繰り返すことによる消化器系の異常

 

主な原因は↑のとおりです。

 

確かに、ラシックスによって一時むくみが改善する可能性はあります。しかし、ここで問題なのが、過食嘔吐のむくみの原因の1つ「ミネラル(カリウム、マグネシウム等)の不足」となります。

 

過食嘔吐を行うと、唾液に含まれるカリウム等のミネラルが大量に失われます。体内からカリウムが減ると、「低カリウム状態」となり、脱力感や吐き気、便秘、さらには不整脈、腸閉塞などの症状が出る恐れがあります。

 

そして、ラシックスの副作用にも「低カリウム状態」があります。

 

→ラシックスは低カリウム血症のリスクが大きい

 

↑で詳しく解説していますが、ラシックスはカリウムを尿に出してしまうので、体内のカリウム量が減ります。

 

つまり、過食嘔吐中にラシックスを服用すると、唾液と尿の両方からカリウムが排出され、低カリウム血症のリスクが倍増してしまうのです。

 

「過食嘔吐中にラシックスを服用してもあまり尿が出ない」というケースもありますが、それは水分を吐けるだけ吐いてしまって、尿として出す水分が足りないだけであって、たまに出る尿の中にはカリウムが含まれているため低カリウム状態のリスクは変わりません。

 

過食嘔吐などの摂食障害は精神疾患の1つなので、やめようと思ってもなかなかやめられません。そのため、いったんラシックスでむくみが改善してしまうと、その後も過食障害が続く限りラシックスを服用し続けることになってしまい、どんどん低カリウムのリスクが高まっていくことになるのです。解決するには、やはり元になる精神疾患そのものをと解決するしかありません。精神科を受診し、原因を解決することを考えるべきでしょう。